泣ける話
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フランダースの犬

★原作

1870年イギリスのウィーダが書いた童話。
物語の舞台はベルギー北部のフランダース地方。

日本語版は1908年(明治41年)に初めて『フランダースの犬』内外出版協会から出版。 

当時は西洋風の物語は受け入れにくいとされ、ネロは清、パトラッシュはブチと訳されました。

1929年の『黒馬物語・フランダースの犬』(興文社、菊池寛 訳)
1931年の『フランダースの犬』( 玉川学園出版部、関猛 訳)など他の訳者によって出版。

1950年以降は、童話文庫・児童向け世界名作集の作品として多くの出版社から出版されました。

1975年でテレビアニメシリーズが製作。

★あらすじ

フランダース地方の小さな村に住む少年ネロは、祖父や老犬パトラッシュと共に暮らし、ルーベンスのような画家になることを夢見ていた。

しかし、祖父の死後、村の風車小屋が焼けた火事の放火犯との濡れ衣を着せられたことにより、彼の居場所は村から失われてしまう。

絵画コンクールに応募し審査発表を待つネロだったが、彼の絵は落選。
雪の降る中、希望を失ったネロは、アントワープへと向かい大聖堂に辿り着く。

その頃村ではネロに対する誤解は解け、彼の才能を認めたコンクールの審査員がネロを引き取ろうと訪れていたが全ては手遅れだった。

大聖堂の中に飾られたルーベンスの絵の前で誰も恨む事もなく、笑みを浮かべながらネロはパトラッシュと共に天に召される。

★各国の評価

ベルギーでも出版されていますが、あまり有名ではなく、評価もさほど高くはない。

欧州の価値観からは「負け犬の死」としか映らないと評価さえされませんでした。

米国では過去5度ほど映画化されていますが、「ネロとパトラッシュは聖堂で死なない」「ネロの父親が名乗り出る」など全てハッピーエンドで終わっています。

日本では悲しい物語の代表作ですが、世界での評価は様々です。

ではなぜ?日本ではこれほど人気があり悲しい物語の代表作として語られるのでしょうか?

日本では自分を犠牲にして、義理や友情の為に滅びる事を挫折や美学とされ、受け入れられます。

そして、崇高さえ感じます。

ネロの死はまさに自分の夢を叶えられず、罪を被されたまま、言い訳もせずに死んでいく姿は、日本人が好む美学なのです。

アニメ1つでも世界各国でこれだけ見方が違うのです。


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