女性の体と心

 女性の心は「秋の空」というように、男性には何年付き合っても女性の心はなかな理解することはできません。女性の精神状態、言動、行動を理解するには、むしろ体の内部について熟知する必要があります。

女性の思春期から更年期までの体の変化

1.初潮を迎えて生理(月経)が始まる思春期

2.生殖可能で安定した20~30代後半の妊娠・出産に最も望ましい時期

3.生理が終わる閉経へ向けての更年期

初潮を迎えたあと、体が成熟して20歳前後で安定期に入るまでは、生理が乱れることは珍しくありません。

ただでさえ多感な時期に体の不安を抱えることが、身体的な動揺となって態度にでるわけです。

しかし女性はその日の気分で無愛想であったり気むずかしかったりしますが、女性の生理はそれほど単純ではありません。女性には月に一度嵐のような事が体内では起こり、予想の出来ない変化があるのです。

生理(月経)

まずは生理のメカニズムから、女性の体は月1度の周期で妊娠に備えて体を変化させている。

いつ受精が起こってもいいよう、子宮の内側に子供を守り育てるために栄養や酸素を沢山含んだ培地のような組織が作られるのです。これが子宮内膜です。

子宮内膜が準備を整えた頃に排卵が行われますが、その排卵が受精しなければ、つまり妊娠が成立しなければ、子宮内膜は不要になり一度剥がれて新しい子宮内膜が作られてというサイクルを繰り返します。

不要となった子宮内膜の内側にたまっていた血液が、身体の外に流れ出てくる現象が生理なのです。

生理には卵巣から分泌される2種類の(エストロゲンとプロゲステロン)という女性ホルモンが関わっています。


排卵と妊娠

女性の生理周期には個人差がありますが概ね28日と言われています。

成熟した卵子が卵巣から排出される現象を排卵と言います。排卵した後すぐに卵子と精子が出会えば受精が成立します。

生理周期の中で、排卵の前後が妊娠しやすい時期となります。

卵子の寿命は約1日、精子の寿命は約3日間です。排卵は1日なのですが精子が膣で生きる日数を入れて妊娠する可能な日数は3日となります。

排卵後、受精しないと生理が起こり受精しない卵子が排出されるのです。
排卵になりおよそ2週間後に生理が訪れます。

排卵のしくみ。
http://www.goken.com/produc/check-1.htm

正確に排卵日を調べるには基礎体温を測定しないといけません。

排卵日を確かめよう
http://sayaka59.easter.ne.jp/hairannbi.htm


エストロゲン
女性らしい体を作ると同時に、自律神経のバランスをとり、情動を安定させる作用をもっていて、排卵前後に最も分泌量が多くなる。

プロゲステロン
排卵の後に多く分泌されるもので、女性の体を毛深くしたり、皮膚を硬くしたりするなどの作用があります。妊娠した場合に赤ちゃんを守る役割があるためです。

体温調整に関係していて、このホルモンが増えるほど基礎体温が上昇する。基礎体温を測ると妊娠や避妊の目安にも出来ます。


排卵から月経までわずか2週間ほどですが、この間に女性の体は急激なホルモンバランスの変化を経験します。

ホルモンの分泌量が多くなったり少なくなったりすることによって、自律神経や情動のバランスが崩れる。それがうつ状態になったりイライラしたりするなど、感情の起伏の激しさとなって現れます。

生理によって周期的に引き起こされる精神的不安定な状態は「月経前症候群(PMS)」と呼ばれその症状は実に多彩なのです。

・食欲のバランスが崩れて過食になる

・やたら眠くなる
・性欲に影響
・セックスがしたくてたまらなくなる
・味覚や嗅覚などの五感が変調する
・万引きなどの異常行動を起こす

脳とホルモンバランスの関係

ホルモンの量を調節しているのが下垂体で、その下垂体に指令を出す組織として視床下部という部分がある。

生理に伴うホルモンバランスの乱れはこの視床下部にもおよび、女性の行動に影響する。

視床下部は大脳辺緑系と深い関係にあるのですが、大脳辺緑系は自律神経や内分泌機能に加え、情欲もコントロールしています。情欲とは”快・不快・好き・嫌い”などの感情ですが、そのバランスが崩れるとヒステリーやうつ状態などが現れます。

また左右の脳をつないでいる脳梁の前後に前交連という部分があります。大脳辺緑系の情欲の中枢を結びつけている部分ですが、ここは男性よりも女性の方が太い。

女性の方が情緒的に細やかな反面、パニックに陥りやすい傾向にあるのです。

ホルモンバランスが崩れると、視床下部がコントロールしている自律神経のバランスも崩れてしまう。

自律神経は臓器や血管など、ふだん意識せずに動いている器官を調整している神経です。

これらの自律神経を変調がきたすことによって、次のような女性特有の症状が出ます。

・血管の開きすぎによるほてり
・血管の閉じすぎによる冷え性・肩こり・頭痛
・消化器の働きすぎによる吐き気
・消化器の働き低下による便秘・下腹部の張り

ここまでが女性のホルモンバランスと脳の関係ですが、最も不安定になり実は1番危ない時期が更年期障害で最も厄介なのです。

更年期障害

女性は40歳を過ぎるあたりから排卵機能が衰え、エストロゲンの分泌量が減ってくる。月々の生理でもそうであるように、自律神経を安定させ、脳や骨などのも作用しているエストロゲンが減少することは、女性の体と精神にさまざまなトラブルを生じさせます。

45~55歳の間に襲ってくる更年期障害は、かつて「気の病」といわれてたように、気持ちが沈みこみ・何事にも意欲がうせてしまうのが特徴です。

うつ病にもなりやすくなり、ひどい人はパニック障害まで起こすといい、当然のイライラにも悩まされます。

何でもないのにヒステリーを起こし、ちょっとしたことにも過剰に反応を示すなど、情動のリアクションが激しくなったりします。

特に深刻なのが倦怠感で、まるで2日酔いのように体がだるくて起きあがることすら出来なくなる。それが毎日続くわけですから本人も辛いのです。

更年期障害の女性の対処方法

女性にとって40歳~50歳が、肉体的・精神的には激変の時期であることを理解してあげる事。

気分の沈みこみや  意欲の喪失には個人差がありますが、原因はホルモン量の変化であって、決してその人の性格や人格とは関係ありません。

男はとかく「おまえの性格が前向きじゃないからだ」とか「もっと積極的になれ」などど言ってしまいがち ですがこれは絶対にいけません。本人にはどうする事も出来ないし、責任もないのだという事を理解してあげるのが第一歩です。

2.ともに「老いていく」という意識を持つこと

「おまえだけじゃなくて俺も老いていくんだ」ということを言葉に出して伝える事です。

この時期が夫婦の距離が最も開く時期ですが、それは同時に、退職後に夫婦2人の時間が増えたあとの生活をうまく送る為の絶好の準備期間ともいえるわけです。

ここで2人の関係を深めておくことができるかどうかが、老後の生活が円滑なものになるかどうかの別れ道だということを、肝に銘じてください。

3.妻に意欲が戻ってきたら、生きがいを見つけるのを手伝ってあげる

一番つらい時期をやり過ごせば、再び意欲がみなぎってきます。以前の趣味に戻るのもよし、何か新しい事を始めるのもよし、何かやりたい事を言い出したら、多少突飛なことであっても積極的に応援してあげて下さい。夫の趣味に引き込んで、共通の楽しみにするのも効果的です。


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