ミシガン州立大学フェリス・キャンパス ロバート・フライヤー生物学部教授「愛の生化学」と呼ばれる分野の第一人者、おもなテーマは恋愛感情。
脳がセックスに重要
セックスはあらゆる行為と関係します。誰かとセックスをするにも相手に惹かれたからであり、その課程で見て・聞いて・感じるという行為はすべて脳が統制し、DNAはある人間に惹かれるように脳にプログラムされています。
内部視床下部の一部であるINAH3は女性より男性のほうが大きくヘテロセクシャルの男性の方がゲイの男性より大きいのです。レズビアンでいえば男役の女性のINAH3は男性のものと似ているのです。
異性の好みも性的な欲求もすべて脳内で起こっているわけです。男性にとって魅力的な女性は大きな乳房とお尻、くびれたウエストの女性を好みます。
ウエストのサイズで言えばヒップの68%以下という統計があります。一方女性が魅力的に感じる男性は大きな肩や細いウエスト、発達した筋肉と言えます。
こうした好みは実は人類がまだ狩猟社会で暮らしていた頃のメンタリティーが脳内に残っていることが起因しています。
脳の回路は遺伝子と環境によって作られいます。遺伝子が脳にプログラムしたためにある環境でいるときにはプログラムされているために特定の行為をするのです。
なんらかの行為で快楽を得る経験をするとその行為は繰り返される傾向があり、セックスはたいてい快楽という報酬が与えられます。
だからセックスばかりを繰り返そうとし、人はしばしば間違った相手を愛してしまうわけです。
初めてのデートでセックスをし、もしそれが楽しい経験なら人はそれを繰り返そうとします。たとえお互いの性格がまったくのミスマッチでも関係ありません
。いったんセックスをする関係になると人眼の脳はその相手というより、その相手との快楽に惹かれてしますものですから。
愛の生化学
フェルエチルアシン(PEA)という神経伝達物質が分泌されPEAのせいで激しい恋に落ち常識などどうでも良くなって周りが見えない状況になるのです。
PEAには”愛の微分子”という異名があります、それは恋愛感情を告白する時に告白する側もされる側も大量のPEAを分泌するという研究結果から出てきた異名なのです。
興味深いのはPEAの効力は3年半から5年ほどしか続かないのです。離婚率は結婚後5年ほどでピークを迎えるのはそのためでしょう。
PEAに頼った結婚生活は長続きしません。夫婦が長く良好な関係を保つにはお互いの子供を得るように努力し子供が出来たらその子を守るために夫婦が協力するというのが最も理想的な関係なのです。
PEAの効力
数千年前に脳にプログラムされた男女関係と関連があります。狩猟・採集時代の女性は妊娠すると早く走ることも木登りも出来ないし、エサ
を見つけるのも大変でした。
だから自分を守ってくれる男性が必要だったのです。しかし生まれた子供が3歳くらいになると母親とその子供には父親が必要ではなくなります。部族が子供の面倒を見るからです。
PEAの効力が3年半から5年しか持たないのはここにあると確信しています。
PEAの有効期間というのは男女がお互いに惹かれあいセックスをし、お互いの絆を深める期間に相当します。遺伝子的に見れば狩猟・採集時代の女性にとって同じ相手の子供を何回も産むよりも多くの男性と交わる方が優秀な遺伝子を残せる可能性が高まるといえました。
だから法律が認めるかどうかとは関係なく一夫一妻制は人間の脳には組込まれていないというのが科学的な事実なのです。
だから人間は浮気をしてしまうのです。
惚れ薬
PEAはある神経細胞が他の神経細胞集団に好き・嫌いといった一定の反応を引き起こさせる働きをしています。
誰かに惹かれるというのはある特定の神経細胞集団の作用ではないのです。
PEA神経細胞同士をコミュニケートさせる物質だからこれを採取し注射しても何の役にも立ちません。
フェロモン
健康的な男性に3日間同じTシャツを着てもらいそれを他のTシャツとまぜてその中から女性に気に入ったTシャツを選んでもらう実験をしました。
女性は男性が3日間着続けたテストステロンという酵素が多量に付着しているTシャツを選ぶという結果がでたのです。
このテストステロンは通常の臭いが通る嗅覚神経は通らず視床下部を通って脳に作用します。存在意識下の匂いといえるのですが女性はそれを脳で感知するのです。
このテストステロンの多寡はフェロモンと関係しているといえるでしょう。
ちなみにテストステロンは実は昼間の方が多く放出されることがわかっています。だから人間は昼間のセックスを好むのです。
ただ昼間にセックスをしたくなるのは心理的な要因もあります。昼間のセックスでは脳が危機感を訴え緊張を感じるからです。セックスにおいて緊張とは最高の興奮剤でもあるのです。
セロトニン
セロトニンという脳内物質もセックスに関連しています。哺乳動物の血小板・脳などにある血管収縮物質でこれが不足すると鬱病や肝臓の機能低下につながります。
動物実験ではセロトニンのレベルを上げれば交尾相手の選択する行為は促進させます、逆にレベルを下げると無差別に交尾相手を求める傾向が生まれるばかりか過度に攻撃的な性行動にをとるようになるのです。
オルガズム
オキシトンはオルガズムの時に放出されるホルモンです、「オキシ」は早い・誕生・という意味のギリシャ語が語源でこれが放出されると胎児の分娩が早まるのです。
また女性が母乳で授乳している場合、母乳の分泌の原因となるホルモンでもあります。
オルガズムに達するたびにオキシトンが放出されるということはつい最近までしられていませんでした。
約30年前にある大学院生が母乳で子供を育てていた妻の乳房からセックスでイクたびに母乳が出ているのに気づいて研究を始めました。
それが脳内のオキシトンの受容体の発見につながったのです。
週2回のセックス
オキシトンは恋愛においてはパートナーとの絆を深める要因になります。ネズミにオキシトンを注射し実験したところ、その雌ネズミに初めて目にする雄ネズミを見せたところ、この雌ネズミは発情期に入いるとカゴの中のあらゆる雄に求愛を拒絶してオキシトンを注射された時に初めて見た雄ネズミとだけつがいになりました。
週2回セックスをするとパートナーとの間に適正なオキシトンのレベルが維持できます。
もちろん週3回でも4回でもOKです。ただ週2回よりすくないとオキシトンのレベルが下がってしまいます。
つまりセックスをすればするほどオキシトンのレベルは上がり人とのつながりは深くなるのです。
カップルの仲が悪くなっているからセックスをしないのかセックスをしないから仲が悪くなるかはさておき、いずれにしろオキシトンの不足が問題の始まりです、ですから全てのカップルには週2回セックスしなさいと勤めています。
もちろん週1回で十分というカップルもいるでしょう。あるいは2週間に1回でかまわないという人もいるでしょうが、ただ平均的データでみるとセックスは週2回以上が最も好ましいのです。
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